【海外ドラマで学ぶ英会話フレーズ】out of one’s league - 'Sex and the City'で学ぶネイティブレベルの英会話 〜シーン紹介から日常会話での使用例まで
1. 【フレーズ解説】
‘out of one’s league’
①「高嶺の花だ」「住む世界が違う」
②「格(レベル)が違う」「別格だ」
③「分不相応だ」
という意味のイディオムです。アメリカの野球文化から生まれた表現で、「自分には到底及ばない上級リーグの」が直訳になります。
恋愛において手の届かない相手、能力において到底及ばない相手やモノ、金銭面で手の届かないものなどを指すときに使えます。
‘my’ を ‘your’ ‘his’ ‘her’ ‘our’ ‘their’ に変えると、その人から見て「手の届かない存在」になります。
2. ~念のためカクニン! ケンブリッジ英語辞典では?
someone/something is out of someone’s league - someone or something is too good or expensive for someone to have
「誰か、または何かが、所有するには良すぎたり高すぎたりすること」
3. 【シーン紹介】
Sex and the City, Season1, Episode2
‘Models and Mortals’より
Narration: It was Mr. Big. Major tycoon. Major dreamboat.
ナレーション: ミスタービッグだ。ものすごい大物(実業家)で、最っっっ高にいい男で、
Narration: And majorly out of my league.
ナレーション: すっごく高嶺の花。
Mr. Big: I thought I saw you on the runway.
ビッグ: ランウェイで見た気がしたけど。
Carrie: Oh… Hi.
キャリー: わぁ…どうも。
Mr. Big: I started reading your column after we met.
ビッグ: 知り合ってから君のコラム読むようになったよ。
Carrie: You did?
キャリー: そうなの?
ファッションショーを観覧したキャリー。モデルと自分を比べて自信を失い、ファッションショー後のパーティでやけ食いするという最悪に惨めなコンディションの時に、突然目の前に現れたビッグの描写です。
ここで ‘tycoon’(タイクーン)という単語が出てきますが、これはもともと日本語の「大君」からきたもの。日本の歴史上の人物を「太閤、将軍」などと呼ぶ他に、「政界の大物、実業家」などという意味で英語に定着しています。
さらに、 ‘dream boat’ は直訳で「夢の船」ですが、超イケメンで魅力的な男性を表す単語として辞書にも載っています。
~エピソードの簡単なおさらい~
ミランダはモデルとばかり付きあう男性(modelizer)ニックと、サマンサは ‘modelizer’な上にモデルとの情事をハメ撮りするバークレイとデートをします。キャリーはコラム執筆のため、 ‘modelizer’についてリサーチします。
4. 【日常会話での使用例】
手の届かない憧れの人(恋愛編)
💡She was the most beautiful girl in school, and I knew she was out of my league.
⇨彼女は学校で一番の美人で、高音の花なのはわかってた。
💡She's gorgeous and popular. I think she's out of his league.
⇨彼女は素敵だしモテるのよ。彼とは住む世界が違うと思う。
能力が及ばない相手・モノ
💡Hanyu has broken world records 16 times. He is way out of our league.
羽生は世界記録を16回も破ったんだよ。彼は完全に別格だよ。
💡I’ve only been working in the department for a few months, so that management position is really out of my league.
⇨私はまだこの部署でたった2、3ヶ月しか働いてないので、その管理職のレベルには到底及びません。
高すぎて手が届かない物
💡This fur coat is too expensive. It's out of my league.
⇨この毛皮のコートは高すぎます。わたしには分不相応です。