【海外ドラマで学ぶ英会話フレーズ】This car is fly.〈スラング〉 - 'Glee' で学ぶネイティブレベルの英会話 〜シーン紹介から日常会話での使用例まで
1. 【フレーズ解説】
‘This car is fly.’ は、
「この車超イケてる。」
という意味のスラングです。ここでの ‘fly’は「飛ぶ」という動詞ではなく形容詞。
「イケてる」という日本語自体が古いかもしれませんが、とにかく今の流行に乗っていてカッコいいことを表します。
もちろん車に限らず、どんなものでも「イケてる」と思えば ‘fly’でOK。
同じような意味の形容詞は他に ‘amazing’ ‘hot’ ‘cool’ ‘nice’ ‘awesome’ super’等、スラングでは ‘sick’ ‘crazy’ ‘bad’ ‘tight’ ‘chill’ ‘rad’ ‘dope’ ‘lit’ ‘ill’ ‘hip’など、挙げるとキリがなさそうです。
2. ~念のためカクニン! ロングマン現代アメリカ英語辞典では?
fly (adj) - (SLANG) very fashionable, attractive, relaxed etc. : cool
形容詞(スラング)「とても今風な、魅力的な、打ち解けた、など。かっこいい。」
3. 【シーン紹介】
Glee, Season1, Episode3
‘Acafellas’ より
Mercedes: Damn, Kurt. This car is fly.
メルセデス: ちょっとカート。この車超イケてんじゃん。
Kurt: My dad got it for my Sweet 16 after I swore to stop wearing form-fitting sweaters that stop at the knee.
カート: 僕が膝丈のピタッとしたセーターを着ないって誓ったら、16歳の誕生日に父さんが買ってくれたんだ。
Glee members: (stare at what he’s wearing)
グリーのメンバー: (カートの服装を見つめる)
Kurt: What he doesn’t know doesn’t hurt him.
カート: 知らぬが仏だよ。
‘Sweet 16’とは、16歳の誕生日のこと。北米では16歳を大人の仲間入りの節目と考えて、特別なお祝いをする文化があります。基本的には今まで「女子のもの」として考えられてきた ‘Sweet 16’ですが、近年では男子もお祝いするケースがあるようです。祝い方は、ささやかなホームパーティから、施設を貸し切っての豪華なものまで家庭によってまちまちです。また、ほとんどの州で自動車免許取得の年齢制限が16歳からなので、カートの家のように裕福な家庭では車をプレゼントすることも。
‘form-fitting’「ピタッとして体のラインが出るような」という形容詞も日常会話で重宝しそうです。ボディビルダーが着ているような「ピチT」は ‘form-fitting T-shirt’、ボディコンのようなピタッとしたワンピースは ‘form-fitting dress’ですね。「膝丈のピタッとしたセーターを着ないと誓った」と言うカートに向けられたグリー部員たちの「いや、おもいっきり着とるやん、しかも真っ赤なやつ…」の視線が笑いを誘います。
また、カートの ‘What he doesn’t know doesn’t hurt him.’は直訳で「彼が知らないことは彼を傷つけない」、つまり「知らぬが仏」となります。これも面白い表現ですね。
~エピソードの簡単なおさらい~
ウィルは両親にテリの妊娠を告げますが、同時に父親になる自信がないと告白します。一方、アメフト部とチア部から数名の新メンバーを迎えて走り出したグリー部では、レイチェルに「先生の振り付けはイマイチだ」と指摘され、指導者としての自信も失ってしまいます。そんな中、ひょんなことからおじさんグループ「アカフェラス」を結成したウィルは、次第に自信を取り戻しますが…
4. 【日常会話での使用例】
💡Hmm, that Ariana is now fly girl.
⇨んー、あのアリアナって子、今最高にキテるよね。
💡Your new hair style looks fly.
⇨新しい髪型めっちゃイケてんね。
💡Man, that was a fly shot.
⇨おい、あれ最っ高のシュートだったな。
💡I saw your photos. They are super fly.
⇨写真見たよ。超絶カッコよかった。